テイラーの開発した施策とは
テイラーが開発した施策を具体的に紹介します。
①課業管理(タスク管理)
課業管理はノルマの設定です。
公平な作業量となるよう、作業研究により、
作業量を設定しました。
作業の設定は1日で最も生産性が高まる量と
しました。
②作業研究
作業時間をストップウォッチではかり、
道具ややり方を研究して、無理なく、
最も生産性の高い作業のやり方を決め、
同時に分業化を進めました。
③指図票制度
指図票制度は、現代でいうマニュアルです。
標準化された作業を初心者のために作成しました。
これにより、初心者の生産性が大幅に上がりました。
当時、産業の拡大により若い未熟練工が増加していたので、
彼らの教育のため、指図票制度は必須だったのです。
④段階的賃金制度
段階的賃金制度は、ノルマを超えたら賃金が上がる仕組みです。
これにより、労働者のがんばりが評価できるようになり、
がんばれば報われる環境ができました。
本来ならば、これで労使がハッピーになるはずでしたが、
実際には、経営側が成果の分配をしなかったので、
労使の溝が深まりました。
⑤職能別組織
作業の分業を進めると、作業の計画を作成するなど、
管理する機能が必要となり、
計画を策定する部門と実行する部門を分け、
専門部署を設置しました。
このような5つの施策を行うことで、
生産性を大幅に高めることに成功しました。
この5つの施策は現代にも
有効な施策かもしれません。