外部環境分析の進め方

 

外部環境に関する情報は、

世の中には無限にあります。

 

それを詳細に調べていては、

時間がいくらあっても足りません。

 

スクリーンショット 2017-09-15 10.33.43

 

 

そのため、外部環境の分析には、

ある程度の割り切りが必要です。

 

しかし、

事業にインパクトのある環境変化を抽出し

忘れることは避けたいものです。

 

次の3つのステップで外部環境分析を行うと、

抽出漏れが少ないようです。

 

  • ①事業を理解する
  • ②データを集める
  • ③事業への影響を考え、データを評価する

 

では、3つのステップを説明していきます。

 

 

 

 

 

  • 描き方にルールはないのですが、
  • クライアント企業の川上、川下を描き、商流を理解します。
  •  
  • その際のポイントは、
  • 川下については、
  • 最終的な消費者に至るまでの過程を描くことです。
  • 消費者まで描くと、
  • 幅広い視野で環境変化を捉えることができるからです。

 

 

  • 次に財務諸表から事業へのインパクトを確認します。
  • 財務諸表は事業の結果であり、
  • そこから読み取れることは多いです。

 

 

  •  
  • 財務諸表からは費用構造から割合の高い科目を明確にします。
  • 割合の高い科目は、
  • 事業への影響が大きい事象と考えることができます。
  •  
  • たとえば、燃料費が大きかったら、
  • 原油価格の変動が事業へ与える影響が大きくなるため、
  • 環境変化を調べる必要があります。
  •  
  • 一方で、割合が低い科目については事業への影響は少ないので、
  • 調査する必要はないでしょう。

 

 

  • 2. データの収集は業種別審査辞典とネット検索

    クライアント企業の事業について、

  • ビジネス俯瞰図と財務諸表から、
  • 何を調べたらよいかを考え、
  • 業種別審査辞典とインターネットでの検索で調査します。

 

 

  • まずはじめに、
  • 業種別審査辞典で、
  • クライアント企業の所属する業界と、
  • 川上・川下の業界を調査します。
  •  
  •  
  •  
  • 業種別審査辞典には、
  • 各業界の特性と基本的なデータが掲載されており、
  • さらに掲載されているデータの引用元が書かれています。
  •  
  •  
  • 報告書用のデータが必要な場合は、
  • 引用元から元データを取得して加工すれば、
  • 探す時間が少なくなります。
  •  
  •  
  •  

業種別審査辞典での調査が終わったら、

インターネットで検索していきます。

 

この段階ではデータは集めるだけ。

重要かどうかの仕分けくらいでよいでしょう。

なぜならば、ここでデータを評価すると、

自分の考える仮設にあった情報ばかりを集めてしまうからです。

 

 

最後にフレームワークを活用して、

調査漏れがないかを確認します。

 

  • 3. データを評価し、まとめる

  • 集めたデータを読み込み、

  • 事業に追い風(プラス)か、

  • 向かい風(マイナス)かを評価していきます。

  •  
  •  

    評価のポイントは、
     ①企業にとってどうかを問い続けること
     ②フレームワークを活用すること
    です。

  •  
  • 企業にとってどうかを問い続けるとは、
  • 環境変化がクライアント企業にとって
  • どのような評価になるかということです。
  •  
  •  
  • 集める情報の中には業界のレポートなども含まれます。
  • 業界レポートは業界全体の
  • 傾向を示すものでありますが、
  • 企業によっては当てはまらないこともあります。
  •  
  •  
  • たとえば、
  • 食品業界で、円安により仕入価格が上昇し、
  • 経営を圧迫するとあっても、
  • そのクライアント企業の調達先が
  • 国内だけであったら影響は少ないです。
  •  
  •  
  • このように、
  • 個別に当てはめて考える必要があるのです。
  • 評価が終わったら、最後にまとめです。
  •  
  • まとめはフレームワークを使って
  • 情報を整理していくとよいでしょう。
  • フレームワークを使うことで、
  • 情報の漏れが少なくなります。
  • また、フレームワークで報告書にまとめると、
  • クライアントに伝わりやすくなります。

 

この3つのステップが私の型です。

これを参考に、

自分なりのやり方を生みだしてください。

 

 

 

▲pagetop